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  • バードコンサルティング株式会社

ご相談事例1. 風評はこうして始まる

更新日:6月16日



「この病床過剰地区で病院を新規開業ですか?」耳を疑うような相談が間接的に持ち込まれました。


聞くとどうも相談者は本気で信じているようでしたが、そもそも病院の新規開設は認可されないでしょうし、万が一認可されたしても経営面でリスクが高いことはすぐに分かりそうなものですが・・・、関係者のなかにそんな懸念を持つ人はいないのだろうかと不思議に思いました。


以前、ある業者から経営が傾いている病院の建て替えについて積極的に営業をしているので理事長の背中を押してもらえるようなコンサルティングをしてもらえないかと誘われたことがありました。その時も、病院を建て替えたら患者が増えるという感覚に違和感を覚えてお断りしたことを思い出しました。


病院の設備投資は関係する業者の方々にとってはビックビジネスとなり得るので、ネガティブな結論など理事長の耳に入れたくないというのが本音なのかもしれません。


病院の新規開業に関しては大手コンサル会社に市場調査を依頼されたらしく分厚い資料にはポジティブな内容が満載されていました。その中には、病院は新規ではなくM&Aで取得する予定で、過去のM&Aにはこんな前例がある等々の記載が・・・

幾つかの前例は弊社が関わっていたので、当事者の先生が漏らしてしまったのかと危惧したのですが、読んでみるとすべて憶測の内容で実態とは乖離した内容が記載されていました。


M&Aの当事者は秘密保持契約を締結しているので、通常、そのプロセス等は部外者に漏れることはありません。

漏れないからこそ安心して交渉できるのですから・・・


このようにしてM&Aに関する風評は拡散されていくのか、誰かの憶測が文書化されることでさも真実であるかのように・・・風評の起点を見ることができた貴重な体験でした。


M&Aに関してはプロセス、結果等は秘密保持契約の縛りがあるので、当事者間の同意がないかぎり部外者は知る術がありませんので、そういった風評の大半は誰かの想像による産物と考えてよろしいかと思います。


結局、先程の病院開設は白紙になったそうです。



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